いぼ

  • 通院回数が少なく、色素沈着をなるべく残さない方針でおこないます。
  • 基本的にはレーザーもしくは切除が通院回数が少なくきれいに治ります。
  • 液体窒素は手足の場合は色素沈着をほとんど残さないので有用ですが、顔や体はレーザーのほうがきれいに治ります。
  • イボの治療は保険診療でもレーザーを使用しています。
  • 水いぼもCO2レーザーを用いることで早く、痛みが少なく治すことができます。

ウイルス性のいぼ

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

尋常性疣贅は最もよく見られるイボです。子供の手足に治らないざらざらした硬いものができた場合は尋常性疣贅の可能性が高いです。成人にもみられます。
好発部位はてのひらや足の裏で、ヒトパピローマウイルスにより感染します。

CO2レーザー、液体窒素

青年扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

扁平疣贅はその名の通り、平べったいイボです。
しばしば多発し若年に多いです。顔に多いため顔にぶつぶつが増えたときはこれが原因のことが多いです。
液体窒素は色素沈着が強いためおすすめできません。基本的にはまずはヨクイニンなどの内服治療をして、無効な場合はレーザーなどおすすめしています。
ヒトパピローマウイルスに感染することで発生します。

ヨクイニン、CO2レーザー、SADBE、ベセルナ

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは性感染症の1つで、亀頭、外陰部や肛門周辺に好発します。
カリフラワー状の盛り上がった特徴的な形をしています。べセルナ外用薬でまずは治療し、無効な場合も多いため、その場合はレーザーになります。
ヒトパピローマウイルスの感染により起こります。

ベセルナ、CO2レーザー、液体窒素

水いぼ(伝染性軟属腫)

水いぼはポックスウイルスの感染症で子供に多く見られます。成人にはほとんど見られません。
体を中心に硬くドーム状の光沢のある小結節が複数出てくるのが特徴です。
治療法は様々ありますが当院では大きくて少数なら摘除、小さいものが多数ある場合はスピル膏という貼り薬での治療をお勧めしています。

CO2レーザー、スピル膏、硝酸銀ペースト、摘除、液体窒素

紫外線・加齢によるいぼ

老人性疣贅(脂漏性角化症)

老人性疣贅は中高年〜高齢者に多く見られる、茶色・褐色に盛り上がったイボのことです。
60歳以上のほとんどの方に発現していると言われています。
発症原因として、加齢や紫外線による皮膚ダメージの蓄積が考えられています。
好発部位は紫外線の影響を強く受ける顔面〜頭皮〜首です。
保険治療の適応となり、液体窒素による冷凍凝固法で治療されます。

CO2レーザー、液体窒素、切除

首のいぼ

肌色~褐色の良性の皮膚腫瘍です。首・わきの下・胸元などの皮膚が柔らかいところによく見られます。他の人に感染することはありません。
形は、有茎やドーム状(スキンタッグ・アクロコルドン)、大きなもの(軟性線維腫)があります。
多くは無症状ですが、いぼが衣類にひっかったり、摩擦でねじれたりして、痛みを引き起こすことがあります。

CO2レーザー、切除、液体窒素

症例

顔のほくろ(左)
CO2レーザー2カ月後、1回の治療できれいに治りました(右)

顔のしみやイボ(左)
CO2レーザー2カ月後、1回の治療できれいに治りました(右)

首のイボ(左)
CO2レーザー2カ月後、1回の治療できれいに治りました(右)

首イボ(左)
CO2レーザー1ヶ月後、1回の治療で治ります(右)