- 白癬(みずむし)を疑う場合は顕微鏡検査をおこなって、診断します。
- みずむし治療では外用薬を広い範囲に、3か月以上の外用することで再発率を下げることができます。生活指導もあわせて行います。
- 爪みずむしは難治のことが多いため、問題がなければ内服治療をおすすめしています。
- 当院では難治のみずむしには爪切りを併用して治療を行っております。
足白癬(足みずむし)
足・手の毛の生えていない部分の白癬です。
趾間(足の趾のあいだ)に紅斑(あかみ)、鱗屑(皮膚のはがれ)、小水泡(小さな水ぶくれ)を生じるもので、痒みが強い「趾間型」、足(とくにかかと)の皮膚が厚く、ひび割れて、痒みがない「角質増殖型」があります。
抗真菌薬外用
爪白癬(爪みずむし)
多くは爪の遠位(外側)、側縁(爪の横)から菌が侵入して、爪が白くなり、厚くなります。爪白癬の多くは、すでにある足白癬から白癬菌が爪に入り込むことで起こります。足白癬を無治療で放置したり、治療を自己中断して治癒と再発を繰り返していると、爪白癬が起こりやすくなります。いったん爪に白癬菌が入り込むと爪が白癬菌の貯蔵庫となります。足白癬を外用剤で治療しても、つねに爪から菌が足全体に広がっていき、再発を繰り返す難治性の足白癬になります。
抗真菌薬内服・外用、爪切り、CO2レーザー
体部白癬・股部白癬(たむし・いんきんたむし)
かゆみを伴い、境界が鮮明な環状の紅斑として現れます。環の周囲はわずかに盛り上がっています。
股にできるのが、いわゆる「いんきんたむし」です。広がって肛門周囲にまで届くこともあります。
抗真菌薬内服・外用
頭部白癬(しらくも)
頭部にフケが付着した比較的境界のはっきりした不完全な脱毛局面としてみられます。残っている毛も簡単に抜けてしまいます。皮膚の深いところまで感染すると、永久に脱毛となることがあります(ケルスス禿瘡)。
抗真菌薬内服・外用