- 傷跡(瘢痕)やケロイドは基本的に全身どこにでもできますが、胸・肩回り、耳周り、恥丘部によくできます。
- 治療は大きくはケナコルトの注射、ステロイドの貼り薬、ボトックス注射、手術になります。
- 硬さや盛り上がりは保険治療で治りますが、赤みなどをとる場合は自由診療のボトックスが適応となります。
ケロイドの悪化因子
- 妊娠、女性ホルモン
- 思春期
- ニキビができやすい体質
- テストステロンなどの性ホルモン
- 高血圧
- 全身の炎症状態
- 過度の飲酒、長時間の入浴、激しい運動
- 遺伝(黒人はできやすく、白人はできにくい)
治療
外用治療
ステロイドの張り薬で治療します。痛みもなく簡便で続けやすい治療になります。
周囲にざ瘡が良くできる方はニキビを起こしやすくするためあまり勧められません。
注射治療
保険治療ではケナコルト注射になります、月に1回で3-5回で小さくなっていきます。
打ちすぎると凹むことがあるので平らになった時点で治療は終了します。欠点は赤みがとれるのに時間がかかります。
自由診療ではボトックス注射になります、ケナコルトより赤みをとる効果が高く硬さや盛り上がりも改善します。欠点は保険が効かないためやや費用が上がります。
手術
診察して、ケロイドの再発が起こりにくい部位や、傷が何らかの理由で汚く治ってしまった場合は再度きれいに切開して縫合しなおしたほうが傷はきれいに小さくなります。