当院は、令和6年(2024年)10月より日本皮膚科学会から乾癬の「生物学的製剤使用承認施設」に承認されました。
生物学的製剤使用承認施設は、アトピー性皮膚炎におけるJAK阻害剤内服薬使用施設としてもあわせて承認されます。
これにより、山形市立病院済生館など総合病院と連携して乾癬・アトピー性皮膚炎の最新治療を当院で行うことが可能となりました。
近年、乾癬およびアトピー性皮膚炎はその病態メカニズムが解明され様々な治療薬が開発されております。その中でも、乾癬における生物学的製剤やアトピー性皮膚炎におけるJAK阻害剤内服薬は、従来の治療ではコントロールが難しかった難治性の患者さんにも改善が期待できます。
これらの治療は一定の条件を満たす施設でしか行うことができません。生物学的製剤使用承認施設は大学病院や総合病院が中心ですが、当院は日本全国で見ても数少ないクリニックでの承認施設となります。
(乾癬の生物学的製剤は日本皮膚科学会の施設承認が必要ですが、アトピー性皮膚炎などその他の生物学的製剤治療では承認は必要なく、当院でも同様に治療を行っております。)
生物学的製剤とは
生物学的製剤とはバイオ製剤とも言われ、様々な疾患に対し、高い有効性を示す内服や点滴・注射製剤です。皮膚科では、乾癬に対する2010年のレミケードから始まり、その後現在に至るまで多くの薬が使用可能となっています。
生物学的製剤は化学的に合成した医薬品ではなく、生物が合成する物質(タンパク質)を応用して作られた治療薬です。
当院で使用できる製剤
- デュピクセント(注射)
- イブグリース(注射)
- アドトラーザ(注射)
- オルミエント(内服)
- ソーティクツ(内服)